1960年、東京生まれ。漫画家。
1983年『BETA!!』でデビュー。代表作に『YAWARA!』『MONSTER』『Happy!』『20世紀少年』など。
2018年にルーブル美術館との共同制作作品『夢印』を発表し、現在、最新作
『あさドラ!』を連載中。
これまでに小学館漫画賞を3度受賞したほか、フランス「アングレーム国際漫画祭
最優秀長編賞」、アメリカ「ウィル・アイズナー漫画業界賞最優秀アジア作品賞」、
イタリア「ルッカコミックス&ゲームズ ベストシリーズ賞」など国内外での受賞歴
多数。
世界累計発行部数は1億4000万部を突破。日本のみならず4か国で個展を巡回する
など、世界中から注目を集めている。
当然といえば当然だが、スペシャルな機会にはスペシャルな「何か」が必要だ。第30回という節目を迎えるマンガバルセロナは、史上最高のポスターを発表する幸運に恵まれた。ポスターを手がけたのはほかでもない、数々の名作を通じて日本はもちろん世界各国に多くのファンを抱える浦沢直樹氏だ。同氏は特別ゲストとして第30回マンガバルセロナを訪れるほか、公式ポスターのデザインも引き受けてくれたのだ。
浦沢直樹氏がバルセロナを訪れるのは(少なくとも公の形では)今回が初めてだ。ただしかなり以前からその作中にバルセロナが登場している。たとえば『YAWARA!』では登場人物たちが1992年開催のバルセロナオリンピックを目指しており、柔が笑顔でサグラダ・ファミリア教会を背にするシーンを記憶している読者も多いことだろう。空前のヒットを記録した本作は日本でアニメ化、つづいて実写映画も制作され、バルセロナでの撮影も行われている。映画宣伝ポスターのひとつにサグラダ・ファミリアと柔が描かれたほか、傑作『PLUTO』でもゲジヒトたちがバルセロナに思いを馳せているのをご存知だろうか。
偶然か否か、第30回マンガバルセロナのために浦沢氏が製作したポスターにもサグラダ・ファミリアが登場、その前に浦沢作品のメインキャラクターたちが集結している。『YAWARA!』の柔と猪熊滋悟郎、ギターを手にした『20世紀少年』のケンジ、『あさドラ!』のアサ、『Happy!』の幸(みゆき)、『MONSTER』のDr.テンマ、そして奥にはマンガ界最大の悪役の一人である「アミーゴ」がいる。頭上にはビリーバットが飛んでおり、浦沢氏によればサグラダ・ファミリアで続く建設工事の足場を隠すために配したという。そろってバルセロナを訪れたキャラクターたちの前にはきっと予想もつかない出来事が待ち受けていることだろう。いったい何が起こるかは、ポスターを前にした皆さんのご想像にお任せしよう!
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