昨年に記念すべき30周年を迎えたマンガバルセロナは、未来に向けて力強い一歩を踏み出しました。今年の特別ゲストやスペシャル企画、そして描き下ろし特別ポスターをご紹介します。

世界的に人気を博す『魔女の帽子のアトリエ』の作者であり、昨年の特別ゲストのひとりとしてバルセロナを訪れた白浜鴎氏が、第31回マンガバルセロナのポスターデザインを手がけてくれました。描き下ろしのイラストには『魔女の帽子のアトリエ』の主人公ココと、マンガバルセロナのマスコットであるオナちゃんが登場。さらにカタルーニャのモデルニスム芸術やガウディ作品の要素がちりばめられた、素晴らしいポスターが完成しました。マンガバルセロナのメリチェル・プッチ事務局長は、「素晴らしい芸術的感性をもつアーティストである白浜鷗氏に、今年のポスターイラストを描いていただけたことは大変な光栄です。この素晴らしいポスターを通じて、カタルーニャ文化とバルセロナ、そしてマンガ文化と日本の結びつきがさらに強まりました」と感謝を述べました。

今年の公式ゲストについてはまだ流動的な部分があるものの、何人かのアーティストの参加が決定しています。アメリカの幻想小説家ハワード・フィリップス・ラブクラフトの作品に想を得た『狂気の山脈にて ラヴクラフト傑作集』で知られる田辺剛氏、そして話題作『WIND BREAKER』（ウィンドブレイカー）のにいさとる氏、さらに、ハイパーリアルなイラストであらゆる料理を再現して美食ファンをうならせるもみじ真魚氏を迎えます。

アニメと音楽分野では、これまでになく刺激的な組み合わせが実現します。アニメ分野では、この25年間で最も高い評価を得たシリーズの一つ『カウボーイビバップ』の監督兼クリエイター、渡辺信一郎氏をお迎えします。渡辺氏は『サムライチャンプルー』を始めさまざまなアニメ作品でも監督を務め、最近は世界市場をターゲットにした野心作『LAZARUS ラザロ』を公開してふたたび大きな注目を集めています。

アニメ史の金字塔となった『カウボーイビバップ』は、菅野よう子作曲、シートベルツ演奏のスリリングなオープニングソングとサウンドトラックでも知られています。マンガバルセロナのコンテンツアドバイザーであるウリオル・エストラダ氏は、「今年のマンガバルセロナでは、伝説的ミュージシャンの菅野よう子氏そしてシートベルトによる史上初の海外ライブが開催されます。文字通り、唯一無二の機会となるでしょう」とコメント。菅野よう子氏とシートベルトが名曲の数々を披露する特別コンサートは2025年12月5日（金）に開催されます。さらに、菅野よう子氏と渡辺信一郎氏の特別対談を実施、アニメ史の伝説となったサウンドトラックの制作秘話を語っていただくなど、『カウボーイビバップ』ファンの大きな期待に応えます。

オーディトリアムで開催される上映会は回数を重ねるごとに観客数が増し、いまや多くの日本アニメファンが集うミーティングポイントとなりました。今年については、次の3作品の上映が決定しています。ひとつは毎年恒例の『名探偵コナン』シリーズ上映会で、『名探偵コナン 隻眼のフラッシュバック』のカタルーニャ語吹き替え版を12月8日（月）午後に上映します。つづいてスタジオジブリの創立40周年を記念し、ジブリ作品の中でも熱心なファンの存在で知られる『耳をすませば』を12月7日（日）に上映。さらに、公開30周年を記念して大友克洋氏が製作総指揮と総監督を務めたアニメ作品『Memories』が12月6日（土）に上映されます。

マンガバルセロナのマスコットとして人気を集めるオナちゃんが、今年も主役の一人として会場を訪れます。新たな展示スペース「オナちゃんの部屋」で、その知られざるプライベートや日本への情熱に触れることができるでしょう。そのほか、原宿の人気スポット「竹下通り」にオマージュを捧げた「バルセロナ竹下通り」や、日本の優れた職人技と個性あふれる作品に出会える「なごみエリア」が、ふたたびバルセロナにやってきます。

また、今年は新たな試みとして入場チケットの種類を拡大し、優先レーンからよりスムーズに入場いただける「オナちゃんファストパス」が登場しました。そのほか、家族連れの方にご利用いただける「ファミリーパック」に子供用チケットを追加、お子様は割引料金で入場いただけます。

日本文化ファンの情熱がひとつとなるマンガバルセロナに向けて、すでにカウントダウンが始まっています。SNSやHPで発表される最新ニュースやサプライズをお見逃しなく！　

入場チケットは7月末から販売中。2025年12月5日から8日にかけてフィラ・デ・バルセロナ・グラン・ビアで開催されるイベントでお会いしましょう！