山根麻以

音楽

日本を代表するシンガーソングライターのひとりである山根麻以は、ヤマハ音楽振興会が製作協力した音楽番組『コッキーポップ』での優勝をきっかけとして1979年に音楽活動をスタート。翌年に発表したファーストアルバム『たそがれ』はシティポップの代名詞となり、そのソウルフルな歌声が80年代の都会に生きる若者たちから圧倒的な支持を集めた。

1990年代にはアニメ音楽界に進出し、作曲家の菅野よう子と協力して数多くの作品を世に送り出した。代表作であるテレビアニメ『カウボーイビバップ』では「ザ・リアル・フォーク・ブルース」「ブルー」「ドント・ボザー・ノン」「ゴッタ・ノック・ア・リトル・ハーダー」などでボーカルを担当。

さらに、OVA『マクロスプラス』のエンディングテーマ「After, in the dark」やアニメ『天空のエスカフローネ』の「IF YOU」、そして『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の「No One's Home」や「ScatCat」など、さまざまな作品で魅力あふれる声を聴かせている。

デビューアルバムに収められた「たそがれ」がシティポップ人気の再燃とともに2010年代になりふたたび注目を集めるなど、山根麻以は陰影のあるシティポップ、アニメ音楽という異なる音楽ジャンルを行き来しながら唯一無二の活躍を続けている。